■立地
まずは周辺の施設や駅からの距離をチェックしましょう。
広告などに掲載されている「駅から徒歩○分」という表示。広告に掲載する徒歩1分とは80mと決められています。歩く速度は人によって違います。実際に歩いて自分の足でどのくらいかかるのか確認しましょう。
バスを利用する場合はバスの本数、実際の所要時間を確認しましょう。通勤時間帯は渋滞などで時間がかかってしまうこともあります。その時間帯にバスに乗って実際にかかる時間を確認してみるのも良いでしょう。
■周辺の環境
スーパー、コンビニなどの商業施設、学校、幼稚園、病院などがあるか、あった場合は位置なども確認しておきたいポイントです。また緑地や公園などがあり閑静な住宅街などは理想的といえます。
反対に大規模な汚水処理施設、火葬場など、不安や嫌悪感を与える施設はないかも調べましょう。
環境は昼間と夜間ではがらっと変わる場合もあります。時間帯を変えて何度も足を運び確認しましょう。
■専有部分内のチェック
まずは間取りがパンフレットや図面に記載されているとおりか確認しましょう。パンフレットなどに記載されている面積は境界壁の中心線で計算された「壁心面積」です。しかし、実際生活をする空間は壁の内側から計算する「内法面積」です。各部屋の面積は内法面積で判断しましょう。
室内では柱、梁などの位置と大きさを確認し、生活を送る上で支障がないかをチェックしましょう。またコンセントの位置と数、その他にBS、CS、CATV設備やインターネットの設備などがあるかもチェックしておくといいかもしれません。
■共有部分・管理
エントランス、廊下、階段、ゴミ捨て場などの共有部分もチェックしましょう。新築の場合は広さや設備など、中古の場合は廊下や階段、ゴミ捨て場がきれいに保たれているかなどを確認しましょう。
また管理人が24時間在中しているのか、定期的に巡回するのか、などの管理体制も確認しておきましょう。
一戸建ての場合は、マンションでのチェックポイントに加えて敷地の形や法規制のチェックが必要です。
■敷地の包囲、道路の位置
道路が敷地のどの方位、方角に接しているかで土地の価格が変わってきます。一面だけ道路に接しているものより二面が道路と接している場合の方が高く、角地の場合はさらに高くなります。
■前面道路について
建物を建てるには、建物を建てる敷地が建築基準法で規定されている道路に2m以上接していることが必要になります。また道路の幅は建物の大きさや高さに関係してきます。前面道路の幅は最低でも4mあれば理想的といえます。
■地形のよい敷地
高圧線の下、崖地などは避けましょう。敷地の形状は正方形に近い長方形といわれています。正方形はよほど広くない限り無駄なスペースができやすく、かえって使いにくいことがあります。台形や平行四辺形など変形した敷地も同様です。敷地面積と価格だけで判断せず、現地でしっかりと形状を確認しましょう。
■隣地との境界線の確認
隣の敷地との境に境界石、境界プレートなどがあるかを確認しましょう。境界石などがなく敷地があやふやな場合は周囲の土地所有者立ち会いのもと敷地の境界をはっきりさせましょう。また、塀などがある場合は不動産会社に塀はどちらのものかなどを確認しましょう。隣の建物の軒先が境界を越えていないか、反対に購入予定の物件の軒先が境界を越えていないかなども確認しましょう。